開幕週は先行有利にとらわれすぎた? ~皐月賞

今年の皐月賞は、震災の影響により、23年ぶりに東京競馬場で行われました。

例年の中山競馬場での皐月賞は、最終週で馬場が悪くまた直線が短いコース形態から、馬場のよい外を通れる外枠の馬が来たり、逃げ馬が残ったりと、一筋縄ではいかない印象があります。それに対して東京競馬場は、最後の直線が長いこともあり力のある馬が来る印象ですが、開幕週は馬場がよいこともあり、普段よりも先行馬が有利という感じがあります。

今回の皐月賞も、当初は先行馬(しかも内枠)が有利というイメージで予想を始めました。そうなると、サダムパテックやナカヤマナイトに目が行きます。またペルシャザールも、安藤勝騎手の前走後のコメントなどから、先行することは間違い無さそうで、血統的にも有力な感じです。

それに対して、オルフェーヴルは力があることは間違いないものの、後ろから行く脚質で、しかも外枠ということが気になります。
ただこれについては、昨日のフローラSでバウンシーチューン(同じステイゴールド産駒)が後方から差しきったことで、やや払拭され、さらにオルフェーヴル自身が重のデビュー戦で上がり33.4で差しきって勝っていることから、もし馬場の良化が遅れても問題はないだろうということで、かなり悩んだものの、本命視することとしました。

レースではエイシンオスマンの大逃げはともかく、ベルシャザールは先行を意識したためか逆に掛かってしまい、末脚をなくして11着に大敗しました。またやや注目していたステラロッサも同じような競馬で大敗。
結果として先行した中では、5番手から粘ったダノンバラードが少し離れた3着に入っただけでした。

人気としては、オルフェーヴルよりもナカヤマナイトやペルシャザールが上でしたが、それはやはり先行有利の頭があったからではないでしょうか。騎手の心理にも、それが影響したような気がします。

競馬ではよく裏をかかれることが多いのですが、皆が同じことを考えるとそこに集中してしまい、結果として逆になるのかもしれません。
今日の結果を見ると、オルフェーヴルはダービーでもかなり有力だと思いますが、あまり先入観にとらわれずに、予想をしていきたいものです。

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